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社長ブログ

2021.02.25

「ムラ」との戦い

去る2月19日、全日本トラック協会青年部会の全国大会が開催された。例年なら東京新宿にある京王プラザホテルで全国の青年部会員約800名が集結して行うビッグイベントだが、今回はコロナ禍のため、YOU TUBEによる生配信という手法で開催された。

昨年までの2年間は、部会長として開催当事者だったわけだが、今回は一青年部会員として参加、後輩の活躍を場面越しで確認する立場となった。

私の後を引き継いだ現部会長(八大㈱岩田社長)を中心とした新執行部は、このコロナ禍という未知との闘いを強いられるなか、YOU TUBE配信という過去に全く経験のないやり方を早い段階から検討し、開催に繋げた。コンテンツも充実しており、特に「全国を一つに繋げる」というコンセプトのもと制作した各都道府県青年組織の活動VTRは、業界発展の思いと現執行部の連携の強さを感じる素晴らしい出来栄えだった。「部会員のために」「今できることを」という強い思いが結実した。中止にすることだって考えられたが、大会開催の目的・意義を明確にし、今の環境の中でやるべきことを模索、行動したことに敬意を表したい。

さて、今冬は特に東北地区では大寒波による大雪に見舞われ、厳しい配送環境が続いた今冬であったが、いよいよその出口も見えてきた。シーズン通してみれば寒い冬だったと言っていいと思うが、東京では2月中旬の時期としては異常である最高気温が20℃を超える日もあるなど、日々の気温の「ムラ」があった。これも気候変動の影響か。カーボンゼロの認知により、世間はこの「ムラ」に敏感になってきた。

我々の配送する石油製品の「灯油」も季節波動を象徴するもの。寒い冬は石油ストーブのニーズが高まり、暖冬だと灯油は売れない。我々にとってまさに「ムラ」のある荷物となる。

1月だけを見れば灯油配送量は暖冬だった前年同時期の約2割増。2月に入っても現場は厳しい配送・作業環境が続き、今シーズンは現地責任者からその実態の報告がスマートフォンに飛び交った。気象庁では3か月予報や寒候期予報などと呼ばれる長期予報を発表するが、実際には寒い冬になるかどうかはお天道様のみぞ知る。長期的に見れば、おそらく暖冬の割合が増えていくのだろう。

いずれにしても、今までは冬の寒暖の結果が決算に少なからず影響していた。今後は寒暖の「ムラ」にも長期的な気候変動にも左右されることのない、常に目的・意義を明確にして、与えられた環境下でやるべきことを行う事業経営を目指したい。

誰もが持つ気持ちの「ムラ」と向き合うことから、この戦いは始まることを自分に言い聞かせながら。

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