社長ブログ

全国大会とインターンシップ

  • 2020.3.3

新型コロナウィルスが世間を席巻している。

先月の2月21日、私の2年間の集大成となる、(公社)全日本トラック協会青年部会全国大会を開催した。大会自体は成功裡に終えることができたが、その1週間前辺りから世間が少しずつこの感染症に対してざわつきはじめ、大会の開催の是非について判断をせまられることとなった。

2年間の集大成ということであったが、開催の決断には正直悩んだ懇親会最後に、全国の仲間からのサプライズ動画が!感動で涙がでた

あとから知ったことだが、大会開催真っ最中の当日18時頃に、東京都から「500名以上の大規模集会の自粛要請」があったとのこと。そして週が明けた後、政府による大規模集会の自粛、小中学校の休校要請があった。本当にギリギリでの判断であった。今は、出席者から感染者が出ないことを切に願うしかない。

この全国大会での研修の部で、JAL再生時に稲盛和夫氏と二人三脚でその再生の立役者となった、太田嘉仁氏を講師に招き「働く意識を変える~JAL再生から学ぶ経営者の在り方」と題して講演して頂いた。

JALだろうが他の会社であろうが、航空業界だろうが運輸業界だろうが、不変の価値観「人間として何が正しいか」を追求し共有すること、そして「みんな幸せになって欲しい」という思いを念じることが、あるべき経営のあり方であり、JAL再生の本質であったというのが講演の肝であった。

子どもの頃に習った、正しいこととは、
・ウソをつくな
・人の役に立つ
・弱いものをいじめるな
・正直であれ
・一生懸命努力しろ

しかし人間の心は弱くもろい。なぜなら本能があるからである。生存本能があるのでどうしても利己的になる。だからマイナス思考に陥ったり、子どものころに習った正しいことが、いつの間にかできなくなったりする。

だからこそ、人は常に心を高め、確固たる哲学(フィロソフィー)を持つ必要があると説く。ぶれない判断基準を持ち、心を高める努力が必要であると説く。「利己の心」ではなく「利他の心(大きな愛)」が、人生も経営もすべて素晴らしいものになる、という話であった。

これは経営者のみならず、部下を持つ管理者、お客様と日々接する現場社員にも当てはまる原理原則である。

 「やる気」=「モチベーション」の向上は、社員・部下の「幸せ」の追求から始まる

さて、この2月に2度のインターンシップを行った。1度目は高校生(1年生)1名、2度目は大学生(2年生)3名。インターンシップとは本来は就労体験、仕事に従事することのようだが、今回は就業体験というより、会社説明・業界説明、そして職場見学という場となった。

製造業や小売・問屋などの流通業と違い、物流業に対する世間のイメージはまだまだ薄い。運ぶ、保管する、という答えが多い。そしてトラックがひとたび事故を起こしてしまうと、マスコミから大きく報道され、怖い、危険というイメージがこれに加わる。国家を挙げてホワイト物流推進運動を掲げているが、まだまだ浸透しているとはいえない。

一方で、震災などの自然災害が起こると、コンビニの商品はなくなり、ガソリンスタンドは長蛇の列となる。日常の生活を支え、産業活動を支えるライフラインである物流業は、「有事」という誰もが望まない事態の際において日の目を見る。日常では黒子的存在だ。

普段目立たないが、なくてはならない仕事。今の学生がこの物流業に興味を持ち、仕事にしたいと思ってもらうためには、物流が社会性・公共性の高い社会インフラであるともに、輸送・保管・荷役という基本タスク以外にも、受発注や配車業務、それに関わるシステムの構築と運用、安全管理・運行管理・整備管理、そして人材の育成・教育の仕事など、多くの仕事がこの物流業の中にあること、そしてこれらが有機的に連携して顧客のニーズに応えていく魅力的な仕事であるということを、常に発信していかなければならないと、強く感じた今回の機会であった。

学生との接点は、当社や業界の社会的役割や存在価値、魅力を洗い出し、その発信力を磨く絶好の機会であることを再認識した。