例年より早めに開花した関東地区の桜は満開期を過ぎ、葉桜も目立ち始めてきた。毎年花粉症に悩みながら、ゴールデンウィークが始まる頃まで続く約2ヶ月に渡るこの煩わしさも、残すところ1ヵ月。毎年、心身ともに春を迎えるのは4月下旬だ。
そんなことを思う平成30年度の初日、恒例の本社全体朝礼に初めて辞令交付式を組み入れた。
今回の対象は5名。全員が「営業所長代理」や「関連会社課長」の役職を新たに任される「準管理職」への昇格。仙台支店所属1名と、体調不良による欠席者を除く残りの3名が、本社での交付式に臨んだ。
辞令を受けとる静岡営業所高橋所長代理
「準管理職」というのは、次世代の管理者を担う候補生であり、事業所・部署でいうところの「No.2」的役割である。「No.2」というと、上長の補佐役的なイメージが先行するが、準管理職もマネジャーである。所属する組織のパフォーマンスを最大限発揮できるにはどうすればよいか、常に考えながら日々の仕事に向かう必要がある。部下への関わりを今まで以上に意識し、そして上長に対しては今まで以上に密に連携をとり、時には的確な進言も求められる重要な役割があるということを申し伝えた。それぞれ今後の活躍を期したい。
さて、話は変わるが、本社には会議室と呼べる部屋が一つしかない。約20坪の広さで、机・いすが常時設置されているわけではなく、会議の参加人数や用途によってその都度レイアウトを変える。会議後の宴席の場にもなるし、来訪者の応接室になることもある。災害発生時の災害対策本部はここだ。機能性にすぐれていると言えば聞こえがいいが原始的な部屋。だが、この空間への思いは強い。
平成30年度経営方針説明会(平成30年3月9日)
いよいよ平成30年度がスタートする。100年企業に向けての中期計画スタート元年。共通価値観を土台として、「刷新、チャレンジ」をスローガンに、3つの経営方針「事業基盤の強化」「収益力の強化」「経営基盤の強化」の下、2つの大きな課題である「営業収支向上」「人財確保」を克服し、そして何よりも重要である「安全目標の達成」、特に年々増えている「施設破損事故の根絶」を達成し、「全社員が高いモチベーションを持って胸を張れる会社・職場にしたい」というビジョン実現に向けて前進していく。
その意を決し、社員と共有する場。この場が提供する空間・時間を、意味のあるものにすることこそ、経営者の責任である。
中期計画のイメージ