8月に入り、東京五輪も後半戦に突入。これまでの前半戦では柔道でメダルラッシュ。水泳では明暗を分けた選手もいたが、大橋悠依選手の個人メドレー2冠は圧巻だった。女子ソフトの13年越しの2連覇や、卓球の混合ダブルスでの宿敵中国を撃破した「じゅんみま」コンビの金メダルに国内は沸いた。スケートボード女子ストリートの10代の二人の勝利インタービューにはあどけなさがあり、何かホッとした。男子の金メダル堀米選手は江東区出身。地元は歓喜に満ちた。
後半戦は花形の陸上競技が新国立競技場で熱戦が繰り広げられる。と同時に数日間にわたって熱戦が続く男子メジャーチームスポーツのバレーボール・バスケットボール・サッカー・野球が佳境を迎える。バレーボールは1次リーグ突破も4強ならず、バスケットボールは八村・渡辺のNBA勢が加わり期待されたが1次リーグ敗退が決まった。サッカーは4強に進出も無敵艦隊スペインに惜敗、銅メダルをかけて3位決定戦に回ることとなった。そして野球。宿敵韓国との決勝をかけた試合が本日(8月4日)に行われる。
開催の是非はともかく、五輪が盛り上がりを見せている一方で、コロナ感染者が爆発的に増えている。直接の関連性は確認されていないものの、人々の気持ちが大きくなっていることが自粛疲れと相まって、感染拡大に繋がる行動に繋がっていることは想像に難くない。変異株への効果には不安が残るものの、やはりワクチン普及による接種者増が、感染拡大に歯止めをかける最大の解決策だ。
さて、海の向こう。前回のブログで触れた大谷翔平選手。8月に入り調子を落としているが、先日、7月のアメリカンリーグ月間MVPに選ばれた。6月に続き2か月連続。嬉しい報告である。
前回は大谷選手の人間性に触れたが、先日、別の視点から彼の凄さを表現した記事を見つけた。
「二刀流」。つまりピッチャーとバッター。野球を少しでも知っている人なら理解できると思うが、ピッチャーは常に「ピンチ」と戦い、バッターは常に「チャンス」と戦う。そして大谷はおそらく「ピンチ」の方が好きなのだと。「ピンチ」を楽しんでいるのだと。ちなみに前回紹介した「マンダラチャート」の中心は、ピッチャーとして成功する想定した内容となっている。大谷の思考の中心は【「ピンチ」を楽しむこと】にある。
「ピンチ」を楽しむ余裕があれば、「チャンス」などどうってことない。打席では緊張などないのだろう。
仕事を含め、我々にも応用が利くこの思考。国を背負って戦うという我々には想像を絶するプレッシャーがある中、本日の日韓戦の勝利には、稲葉監督以下コーチ・選手にもこの思考が欠かせない。今大会で消滅する野球競技。25年前のアトランタ五輪以来のメダル獲得のため「大谷思考」に期待したい。