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社長ブログ

2017.01.10

年頭の挨拶(平成29年)

あらためまして、新年明けましておめでとうございます。
平成29年の新春を迎えるに際し、年頭のご挨拶を申し上げます。

正月は全国的に穏やかな天候に恵まれ、晴れやかな新年を迎えられたことと思います。12月は比較的穏やかな天候が続きましたが、東京では11月に初冠雪を記録しました。なんと54年振りということです。寒気到来が例年より早く、灯油需要が旺盛、石油製品全体的にもここ数年間では記憶にない程の配送数量となっております。また船橋潮見営業所で扱っている鋼材(鉄)も、お客様の物流政策等の要因も重なり、12月より荷動きが活発になっております。現場を預かり、不断の努力を重ねる社員の皆様に、まずもって感謝申し上げますとともに、これからも健康そして安全に留意して、それぞれが求められている役割をしっかり果たして頂きたいと思っております。

本日、初めてこの場に参加している社員の方もいらっしゃると思いますので、まずはこの新年祝賀会についてお話しようと思います。
sinnen2017_4この新年祝賀会は、かつては毎年行っておりましたが、今から約20年前から約10年の間、開催しない時期がありました。再開したのは平成17年の正月、今から12年前です。以降、2年に1回のペースで、1月の第二日曜日に開催しております。

私が結城運輸倉庫に入社したのは、その前の年、平成16年の4月です。ですから、再開した年は、私は入社1年目の時でした。1年目ですから、そのころはもっぱら、会社のこと、業界のこと、お客様のこと、お取引先のこと、そして経営者として、多くのことを勉強する、インプットする時期でした。

ある日、かつて発刊していた社内報「ゆうき」を見ていると、新年祝賀会の記事を発見しました。その記事の出来映えにも感動しながら、目を進めるに連れて自分の中で沸々(ふつふつ)とわき上がるものがありました。乾杯までの時間は、厳粛な雰囲気で行うそれぞれの行事、そして乾杯後は盛大で賑やかな様。この新年祝賀会を復活して、社員の皆様と、そして皆様同士が楽しいひとときを共有し、一人一人が「チーム結城」の一員としての誇り・矜持をお土産として持ち帰り、それぞれの職場に戻っていく、そんな場にしたいと先代社長に直訴しました。

そんな経緯がありますので、私自身このイベントに対しては大きな思いを寄せているところです。
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さて、先代社長が他界して1年1ヵ月が経ちました。この間だけでも、当社を取り巻く経営環境が劇的に変わってきております。様々な課題に向き合わなければいけませんが、その中でも当社として、最重要課題と考えているのは2つです。

一つは、「石油需要の縮小」。
そして「人手不足問題」。

皆様のご承知の通り、今年の4月から、JXホールディングスと東燃ゼネラル石油が経営統合し、JXTGホールディングスが発足します。そして、出光興産と昭和シェル石油も統合の方向で進んでおります。石油市場縮小による供給過剰状態を解消することで、慢性的な低収益構造を打破し、精製・供給面の合理化・効率化、そして市況の安定化を図り、石油業界全体の強靱化を図る、そうした目的があります。コスモ石油も一昨年に開発・供給・販売の3社に分社化し、それぞれの強みを発揮しやすい体制にしました。分社化した3社の一つであり、当社の最重要得意先であります、コスモ石油マーケティング様も、石油流通業から、カーライフ価値提供業に業態を変え、カーリース事業に力を入れ、さらにはインターネット通販大手のヤフーと手を組んで新車販売を手がけるなど、時代のニーズを的確に捉えつつ、厳しい経営環境の中生き残りを図っております。

人手不足の問題はより深刻な問題です。それを強く実感する人もいるでしょう。昨年で言えば、特に群馬営業所、鹿島営業所の皆様は大変でしたね。所長や事務所の社員の方自らがタンクローリーに乗務して対応することも多かったと聞いております。瀝青輸送の皆様も、少数精鋭で頑張ってもらっております。

昨年度のトラックドライバーの有効求人倍率は2.25です。
ちなみに、全産業平均は1.21です。トラックドライバー不足はより顕著なのです。長時間労働の問題を始めとした、取引環境の改善は喫緊の課題です。

このような経営環境の中、当社はどこに向かっていくのか。

会社の方向性の前に一言。大前提をお話します。

まずは健康。健康であって初めて良い仕事ができます。健康診断結果をおろそかにしないで下さい。治療が必要な場合は、専念して下さい。体が資本です。

その次に安全。当社が対外的に発信しているのは「安全は何よりも優先する」というスローガンです。

この健康・安全を大前提に、「刷新、チャレンジ」のスローガンの元、あらたな挑戦をしていきたいと思っております。

当社の強みは、運輸事業部門で言えば、大型・トレーラー・液体・危険物、そして東日本のネットワーク。瀝青輸送を含めると、15の拠点があります。

そして全体で言えば、運輸事業、港湾運送事業、倉庫事業の3本柱があること。そして創業94年という歴史があります。お客様に恵まれ、先輩社員に恵まれた証でもあるでしょう。

強みを生かすためには、これらを有機的に結びつけていかなければなりません。石油輸送が軸なのは変わりませんが、今後は今まで以上に営業所間の連携を図っていきたいと考えております。営業所間の連携を促すのは、本部でありセンター機能の役割です。コスモ石油マーケティング様の受注センターに出向している結城社員の皆さん、そして本社の受注センターの皆さんの役割も今まで以上に重要になるでしょう。アスファルト輸送に関しては結城と瀝青の連携が取れやすいよう、昨年11月に、瀝青輸送の業務の一つであるアスファルトの受注センターを、結城の五井営業所内に移管しました。

3本の事業の柱も、現在ではそれぞれが独立している事業形態となっていますが、例えば倉庫事業と運輸事業は相乗効果を図れるのではないか、そう考えております。単なる倉庫ではなく物流センターとなり、自社で配送を担うのです。両方のノウハウが当社には有るわけですから。

そして現在、石油事業のマイナスを埋めるべく取り組んでいる新規運輸事業の分野を、大きな柱に育てていきたい。アルコール、ウィスキー、みりん、飲料水、食用油も、徐々に数量が増えてきております。トレーラー輸送に関しては、当社のネットワークをフルに利用すれば、リレー輸送・中継輸送により稼働率の向上、長時間労働の抑制が図れます。お客様に提案し、お客様の隠れたニーズを一緒に探していきたいと思っております。

人の確保も、全社的に動かなければなりません。昨年ホームページを刷新しました。さらにあらゆるツールを活用して、当社を労働市場にアピールしていきます。国が推進する「働き方改革」にも積極的に取り組んでいきます。バースデー休暇制度、勤続年数に応じた特別休暇制度、そして本社部門でのサマータイム制導入。女性にも大いに活躍をしてもらいたい。そのためのハード・ソフト両面から働きやすい職場環境を構築していきます。

本社がやること、営業所・事業所で行うこと、役割分担を明確にしつつ、連携を図って取り組んでいきたいと思います。
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ここで皆さんにお願いです。環境の変化に対応していくためには、今まで話した内容、これを「戦略」と呼びましょう。しかし「戦略」を描くだけでは足りません。この戦略を実行するためには、皆さんと仕事を行う上での共通認識、共通の「価値観」を共有しなくてはなりません。

皆さん、ホームページ上の社長のブログを読んでますか?

あのブログは、私が考えていることを皆さんにお伝えするとともに、皆さん一人一人が「チーム結城」の一員として、同じ思いで仕事をしてもらうためのコミュニケーションなのです。

昨年4月、最初のブログに共通の価値観のお話をしました。5つのキーワードです。
永続性・挑戦・矜持・謙虚・責任
です。
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本日は一つ一つのお話はしません。スマートフォンでも確認できます。是非もう一度読んで、胸に刻み、その上で日々の仕事に取り組んで頂きたいと思います。

今年は酉年です。当社も毎年11月には浅草の大鳥神社の酉の市に赴き、熊手を手に商売繁盛を祈念しております。酉は「取り込む」につながり、運気を取り込む、お客様を取り込むに繋がる繁栄の年です。

アメリカでは共和党のトランプさんが第45代の大統領に就任しますね。大統領戦は昨年のサプライズの一つでした。経済面では総じてプラス効果が期待されておりますが、様々な面で目が離せない存在になることでしょう。

個人的に楽しみにしているのが、今年3月に開催される第4回WBCです。1回、2回は優勝、第3回はベスト4とまりでしたね。昨年のオリンピック、パラリンピックもそうでしたが、世界を相手に活躍する日本人を見ていると、勇気づけられます。

日々の仕事から離れ、心身ともにリフレッシュするとともに、社会の中での自らの仕事、そして社会人としての自分自身を、仕事以外の時間から見つめ直す、そして感じることも大切です。是非、仕事以外の時間も有効に大切にして下さい。

最後になりますが、皆様にとっても、そして皆様のご家族にとっても、そして協力会社、お客様にとっても、素晴らしい一年になりますことを祈念申し上げ、挨拶に代えさせて頂きます。

どうもありがとうございました。

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