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社長ブログ

2017.08.01

大阪東京交流会

7月22日(土)、大阪府トラック協会青年部会と私が率いる東京都トラック協会青年部との交流会を開催した。

全国のトラック協会青年組織内では、他道府県との交流会は頻繁に行われているようだが、長年継続して開催しているのは数少ないだろう。今回で12回目となり、着々と歴史を刻んでいる。この伝統をしっかり受け継ぎ、素晴らしい会にしようと、大阪の代表を務める谷峰範部会長と念入りに事前打ち合わせを重ねてきた。

かつての熱はなかろうが、大阪と東京はライバル意識をお互いに燃やす。どちらかといえばその意識は大阪側の方が強い。プロ野球の世界しかり。歴史をたどれば、秀吉が家康を関東に移封した時代から、そうした土壌が育ってきたのだろう。

我々の組織にも、以前にそのようなことがあったという。しかし我々の組織は業界の永続的発展がその理念である。仲違いしている場合ではない。それを知ったかつての先輩はこの交流会を企画し、手を携え、そして継続して会を重ねる中で親睦を深めてきた。会の趣旨は「自社PRを通じてお互いを知る」。その背景と歴史を考えれば、現役の我々もその意志をしっかり受け止め、次世代につないでいかなければならない。

とはいえ、交流会も同じ事を続けていっても、それはマンネリになり義務的になる。面白くなくなる。残すものと変えるものがある。何か今までと違ったものを導入しようと考えた、谷部会長と私は、2ヵ月前に赴いたアメリカのシリコンバレーで学んだ、社会や顧客が求める真のニーズを発見する創造的な思考・プロセスである「デザイン思考」のワークショップをメインセッションとした。

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「デザイン思考」をこの場で説明をするのはムリがある。私自身、100%理解しているわけではないし、この思考によって成功体験をしたわけでもない。

クルマのない時代の人々がクルマ社会を想像することは難しい。戦国時代に現代のクルマを想像した武将はいないだろう。クルマの生みの親(諸説あるので断定はしない)は、この時代の人々、社会が求めているのは何なのかを徹底的に考え、その結果、「速くて遠くに快適に移動したい」「遠くに速く大量に物を運びたい」という人々のニーズ(要求)を見つけたのだった。

私の生まれた時代は、スマートフォンはなかったが、世の中に破壊的イノベーションをもたらしたアップル社のスティーブジョブズは、この「デザイン思考」を持ち合わせていた。

つまり、「デザイン思考」とは、この世の中に存在しないものについて、顧客に聞いても答えが得られない、だからこそ顧客の立場に立って、「何が本当の問題なのか、真の問題は何なのか」を徹底的に追求していく、このプロセスのことをいう。「解答」を見つけるというより「問題文」を見つける、といったところか。

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blog20170801_3(ワークショップの様子)

少々難しい内容となってしまったが、これをワークショップという形で外部講師を招かずに行った。すべてを理解するには至らなかったと思うが、一定の成果は出せたのではと思う。

なによりも、全員が共に課題・難題に立ち向かうこと、これを体現することに意義があった。

継続していくこと。それは大事に残していくなかでも、新しい変化を取り入れていく、「不易流行(ふえきりゅうこう)」の精神でもある。

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